ユーリ(@firipedia18)です!
さぁ、今回はこれまで意外と触れてこなかった、フィリピンの人口増加について話題にしてみようと思います!
日本とフィリピンって、国の人口ってほぼ一緒なのって知ってましたか?
日本:1.26億人
フィリピン:1.09億人
※2020年時点の公式記録参考:日本 – 令和2年国勢調査、フィリピン – Philippine Statistics Authority
「いや、日本のほうが約2千万人も多いじゃないか」
というアナタ。
ちょっとお伝えしたいことがありますので、このまま本記事を読み進めましょう!
きっと読み終わる頃には、フィリピンという国のポテンシャルに魅力を感じてもらえるはずです。
それではいってみましょうー!
フィリピンと日本の人口比較
百聞は一見にしかず。
フィリピンと日本がどれだけ違うのか、また、フィリピンがなぜ経済的なポテンシャルを持っているのかについては、これからご紹介する図を見てもらうほうがイメージしやすいでしょう。
ちなみに本記事で取り扱っている内容は、僕が個人的に用意・加工した適当な情報ではなく、国や政府、国際連合などが用意したリソースを使用しているので信憑性も担保しています。
人口推移と今後の予測
まずはフィリピンと日本、この2ヵ国の人口推移・今後の予測について比較してみましょう!
国際連合が発表している世界の人口予測データを元にしていますよ!
(https://population.un.org/wpp/)
日本の人口推移と予測
はい、どうでしょう。
2000年頃までは人口は確かに増加していましたが、2025年の目盛りの手前でピークアウトしていますね。
そうです、すでに日本は人口減少が始まっています。
総務省統計局によると、日本のピークは2008年の1億2808万人。
2050年〜2075年までの間には、良くも悪くも1億人を下回ると予測されているのです。
この小さな国の中で今から数十年後には、世界の小さな国の1つや2つと同じくらいの人口喪失が起こると考えると、なかなかのインパクトを実感できるのではないでしょうか?
残念ながら国連の見込みでは今後75年間、少なくとも2100年までは今よりも人口が増加する見込みはないということがわかります。
フィリピンの人口推移と予測
もうね、すごいですね。
2075年の目盛りまで右肩上がりです。今の日本の人口なんてすぐに追い越してしまいますね、、、
2100年頃にはやや減少?の陰りが見えますが、悪くても恐らく今の日本と同じ1.25億人あたり。上振れすれば、なんと3億人という予測。
とんでもない人口ボーナス期が続きます
日本とフィリピンでは同じ期間でデータを出していますが、1950年時点での人口の違いを見れば、いかに直近の2025年頃までにでさえフィリピンがもの凄いスピードで人口を増やし続けているのかがわかります。
人口ピラミッド
人口が減少している国と、どんどん人口が増え続けている国。
この人口の内訳を「人口ピラミッド」の観点でもみてみましょう!
日本の人口ピラミッド
2022年時点の人口数を年齢別かつ男女で分けたものが上記です。
この人口ピラミッドからわかるのは、どの世代が人口のボリュームゾーンなのかということ。
日本の場合は、すでにおわかりかと思いますが、70~75歳と45~50歳あたりが一番人口数が多い。ここは第一次・第二次ベビーブームが起こった世代です。
それに対して40歳以下は少なくなっていて、20歳以下にかけてもどんどん少なくなっています。
もはや、人口ピラミッドとはデータの表示形式のパターン名称だけのもので、ピラミッドの体(てい)は成していませんね。この日本の形は「ひょうたん型」といわれています。
これが少子高齢化と言われるデータでの真実です。
今後も医療の進歩で高寿命化するのでしょうから、多くなり続ける高齢者を少ない世代でカバーしていくということは言わずもがな。いまから政府が焦って少子高齢化対策やったって、もうどうかにカバーできるようなレベルではないでしょう。
ちなみに、結婚適齢期を20代〜30代とした場合に、日本の男女の人口は以下の通りです。こちらをよく覚えておいてくださいね!
男:約1,400万人
女:約1,300万人
フィリピンの人口ピラミッド
どーん
これがまさに名のごとく「人口ピラミッド」です。
若年層の割合が一番多いというピラミッド型(三角形)の人口構成になっています。
日本との違いはこの図で一目瞭然ですね。
日本の人口ピラミッドで覚えていただいた結婚適齢期を20代〜30代とした場合のフィリピン版の人口は次の通り。
男:約1,800万人(日本+400万人)
女:約1,700万人(日本+400万人)
これが意味することがわかりますでしょうか?
そう、適齢期の男女数はフィリピンのほうが多い!つまり、結婚適齢期の男女は、日本よりもフィリピンのほうが出会いのチャンスが多くあるということです!
ん〜、外国人は恋愛対象じゃないんだよね
なるほど、じゃあ日本でがんばったら良いんじゃないですかね!
僕は可能性は広げられるなら広げたい派なので、フィリピンも候補に入りまっす♪
フィリピンの人口ピラミッドでも若年層の数が圧倒的に多かったフィリピン。年齢の中央値は2020年時点で25.3歳と発表されていました。(参照:https://psa.gov.ph/content/age-and-sex-distribution-philippine-population-2020-census-population-and-housing)
実際に留学や観光などでフィリピンに行けばわかりますが、若者が多いです。もちろん年配の方もいるのですが、圧倒的に目につくのは若者。
実際、語学学校の先生たちも20代前半〜と若い先生が普通です。若い労働力が豊富ということでもありますね!
フィリピンと日本の経済成長率(GDP:国内総生産)の増加率を比較
人口構成で若者が多ければ、もちろん労働力も豊富です。
ここでは、フィリピンと日本を経済成長の観点から比較してみましょう!
記事を読み込んでもらってもうれしいですが、時間がない方はざっとチャート図を眺めるだけでも理解できるはずです。
日本の経済成長率
過去50年間の日本の経済成長率の推移をわかりやすくチャートに形式にしてみました。
1990年頃までは2.5%のラインを平均して上回り、5%を超えることもありました。この期間の平均成長率は約4%でした。
年々経済成長率は鈍化し、2000年以降は0%〜2.5%の間を行ったり来たり。この期間の平均成長率は約0.6%でした。
2022年の成長率は1.03%となっています。
これらから日本は経済自体は縮小はせずとも、成長の幅は減少していることがわかります。(経済成長率が負 – マイナスであれば、それは経済が縮小していることを示すため)
※2008年のリーマンショックや2020年のコロナのマイナスは外れ値
フィリピンの経済成長率
日本と同じ期間に設定した、過去50年間のフィリピンの経済成長率の推移です。
1984年、1985年はフィリピンの政情不安を背景にして経済成長が大きなマイナスに触れているのが見て取れますが、それを除いても1990年頃まで5%付近を推移していました。
日本との大きな違いが見て取れるのが1990年以降です。経済成長率は鈍化することなく、2022年までも5%付近を保持していることが見て取れます。2020年以降のこの期間の平均成長率は約4.9%でした。
2022年の成長率は7.57%となっています。
フィリピンの経済成長ポテンシャルについて
人口増加とともにフィリピン国内で生産される財・サービスの量が増えている。
所得こそ日本と同じ、とはまだまだいきませんが、今後経済成長が続いて企業の利益が増えることで、労働者の賃金も上昇する(または上げるような働きかけが起こる)ことが想像できます。
急激な物価上昇は消費者の購買力にブレーキを掛ける可能性が大いにありますが、安定した物価上昇が続けば人口ボーナスに連動した消費の拡大も期待できそうです。
実際、不動産の土地の値段なども年々上昇しています。不動産デベロッパーであるアヤラ・ランドの物件販売価格は2000年前半からコロナ直前の2018年までの間に3倍になっているというデータもあります。
余裕資金があれば、大学卒業後の初任給が1万円程度だった昔の日本に投資をするように、今後のフィリピンの成長に期待して投資をする「タイムマシン投資」を検討するも良いかもしれませんね!
とはいえ、フィリピンは貧富の差が激しい国でもあるので、一部の人の給料だけ上がっても、、、ということになりそうなので、このあたりの調整には大きな課題がありそう。
消費が好きな国民性をうまく取り込めればビジネスチャンスも
すでにさまざまな日系企業がフィリピンに進出してますが、現地で生活してみればまだまだサービス量や品質は十分とは言えないので、日本国内では既に参入が難しい業態または新規業態でも、フィリピンでは十分にビジネスチャンスがあるのではないでしょうか?
政府では経済発展に力を入れています。
フィリペディアでも海外(フィリピン)進出に向けて専門のチーム体制でサポートできます。
各種ビザ取得・ビジネス支援について、現地フィリピンで20年以上活動する信頼できる日系の法人会社と連携しています。
サポートは日本語で対応しますので英語が苦手という方でも安心です。
興味のある方はお問い合わせフォームからぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
まとめ
情報社会になってからというもの、情報はインターネットで繋がり、あなたがこの記事にたどりついたように、以前に比べれば比較的かんたんに手に入れられるようになりました。
しかし、活気そのものはやはり実際に目で見て肌で感じる以上に確かなものはないはずです。現地ではほんとうにたくさんの若年層が街にあふれているのがわかります。
日本を悪くいうとかではなく、データとしての事実は存在するんです。
なので、恋愛にしろビジネスにしろ、「フィリピンは活気のある国だよ!」という可能性が本記事で伝わればと思い筆を執りました。
あなたの何らかのインスピレーションにつながれば嬉しいです!
おまけ:「マザーランド 世界一いそがしい産科病院」
このドキュメンタリーは、フィリピンにある「Dr.ホセ ファベラ記念病院」が舞台です。ここは地球上で最も忙しい産科病院の一つです。1日に平均60人、ピーク時には24時間以内になんと100人もの赤ちゃんが生まれます。そんな病院での母親たちのリアルな姿がこのドキュメンタリーで描かれています。
リー、アイラ、レルマの3人の女性たち、他の母親たち、その家族、医師、ソーシャルワーカーなど、彼女たちの日常生活をリアルに描写。彼女たちの会話を聞いていると、直面しているさまざまな問題や家庭での困難が見えてきます。でも彼女たちは互いに励まし合い、「超」ポジティブに生活しています。
フィリピンでは高い貧困率と出生率が大きな課題となっています。政府は現在の女性1人当たり約3人の出生率を、将来的には2人に抑えたいと考えています。この病院は、非常に貧しい妊婦たちを支える最後のセーフティネットとして機能しているものです。自分でできることは自分でやらなければならないし、入院する母親たちは互いに支え合う。時には、他の母親の赤ちゃんに母乳をあげることもあります。
このドキュメンタリーは貧困の苦しみだけでなく、フィリピンらしい愛に満ちた暖かさ、大らかさ、そして母と子の生き抜く強さを感じさせる場所を描いています。