ユーリ(@firipedia18)です!
フィリピンでは、日本には存在しないようなローカル感満載の乗り物があります。
その一つが今回ご紹介する「ジプニー(ジープニー)」です!
フィリピン国内の都市部から地方の町にいたるまで、必ず見かけるほど浸透している交通機関。
初めてフィリピンに行こうと思っているなら、ぜひ現地ローカルならではの体験をしたいものですよね。
この記事を読めばあなたも一歩フィリピン通に近づけるかも!?
フィリピンの乗り物「ジプニー」について
ジプニーとは?
ジプニーまたはジープニーとは、乗り合いバス・タクシーのことで、フィリピン全土で現地人に最も古くから親しまれている交通手段の一つです。
多くが小型貨物自動車を改造して造られていて、ド派手なカラー・装飾が施されていることが特徴的。
後ほど詳しく紹介しますが、日本人からすると馴染みのあるバスとはちょっと仕組みが違っていて、町で見かけたら好きな場所で乗ってもいいし降りてもいい、という庶民の生活の「足」として大変便利な移動手段になっています。
ジプニーの乗車料金・運賃は?
ジプニーの運賃は初乗り12ペソ(約30円)程度で、タクシーの40ペソ(約100円)と比較しても、とっても安いです!
日本人の感覚からするとタクシーも十分安いのですが、現地に慣れてくると移動頻度の面でもジプニーの乗車料金のほうが圧倒的に安くてお得感があります。
ジプニーをうまく利用できれば、海外生活をする上でのランニングコストをぐっと抑えることができるでしょう。
ジプニーの普及状況
フィリピンにおいてジープニーは国内全土で非常に普及している交通手段です。
しかしながら、これまでのジープニーはエアコンもついていないような古い貨物用自動車をカスタマイズしていることもあって、老朽化、安全性、黒煙を巻き上げる環境への悪影響などから、昔ながらのタイプの個体数は減少しています。
そしてコロナによる「密の回避」――これは、乗り合いバスであるジプニーにとって致命的です。なんせ、ときには車体の外に掴まって乗っている人もいるぐらいギュウギュウになっているレベルですから。。。
とはいっても、すでに人々の足になっているジプニーの存在自体をなくすことはできませんよね。
現在ですが、古い車体を新しいタイプのものへと換えた、エアコン付きの快適な新型ジプニーが都市部などでは普及し始めています。
ジプニーの伝統的な乗り方
ジープニーを現地で乗りこなすには、フィリピン人がどのようにジープニーを利用しているかを観察することが一番の近道です。
とはいえ、この記事を読んでいる人の中には、これから初めてフィリピンに行く人もいるでしょう。
ここからは事前にジープニーの乗り方をイメージできるように、乗り方や降り方など順序立ててご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
1 乗る前に自分の行き先を知っておく(運行ルート)
フィリピンで乗る際に知っておきたいのが、それぞれのジープニーには「運行ルート」「路線」があるということです。
なので、自分の行き先とジープニーの行き先について気を付ける必要があります。
町中のどこからでも乗り込める便利さから、一見するとタクシーのような感覚なのですが、タクシーとは違ってすべてのジープニーが行きたい場所に行く、とは限らないんです。
ま、あくまでも行き先が決まっている日本のような「バス」と同じだと考えておけばOKです。
自分の行きたい場所に行くかどうかは、ジープニーの車体正面や側面に明記されているルートを確認すればOK!これも日本のバスと同じ仕組みですね。
また、慣れないうちは現地でグーグルマップを使用するのも便利でおすすめです!
グーグルマップの経路案内機能を使って、出発地と目的地を入力して「公共交通機関」を利用する設定を行うと、
上の画像のように、「21A」のジプニーを利用すればいいことがわかります。
この番号は車体に記載があります!
それでも移動先がわからなかったり不安な場合は、次のステップで紹介する「乗るタイミング」でドライバーに聞いてみるなどして把握しましょう。
2 乗り方について(乗車ルール、運賃の払い方)
ジープニーへの乗り方は至って簡単!
近くを走ってるジープニーを見かけたら、道端で手をあげれば止まってくれます。あるいは大きな道路沿いなどには、すでに停車している場合もあるので、その場合は乗り込むだけ。
古いタイプの車体は後ろから乗り込みます。
この時に運転席に近い方へ進んで、奥側から詰めて座るのが本来のマナーです!(混雑具合で、たまに助手席に座ることもできますw)
次に、乗車料金(運賃)について。
フィリピンのジープニーは基本的に乗車時に代金を支払います。ドライバーや助手みたいな方に金額を確認しておき、支払いましょう。
乗り込んだ場所が運転手さんまで遠い場合は、隣の乗客に運賃を渡して仲良く『バケツリレー方式』で運転手さんまでもっていってもらう仕組みです。
お釣りも同じ方式で返ってきます。
注意点
フィリピンでは、大きな金額の紙幣などは敬遠されます。ドライバーがお釣りの持ち合わせが無いこともありますので、基本的にお金は小銭をコインにして、ある程度所持しておくようにしましょう
合わせて読みたい:フィリピンの通貨「フィリピンペソ」- お金に関する基本情報と注意点
3 降り方について
ジープニーから降りるときの降り方について。
2パターンあります。
- ジープニーの終点まで行く
- 目的地近くまで来たらジープニーのドライバーに知らせる
1つ目はいわずもがな、自分の行きたい場所が終点であれば、そのまま降りるだけ。
2つ目が旅行者など初心者にはちょっとしたドキドキの経験になりそうですね!
方法ですが、目的地近くにきたら、天井や手すりなどをコインなどでカンカンと叩きます。(日本の電子ブザーの手動バージョン)
あるいは、「パーラ ポ(止めてください)」と声に出して運転手へ伝えてください。
クラクションを鳴らしていたり騒音のひどいフィリピンでも、この2つの方法できちんとドライバーには伝わって止まってくれます。
日本のバスと違ってどこでも降りられるので、これを常にドライバーがキャッチしているというのは、ある意味日本よりも高度だと感じます!
ジプニーを楽しむために知っておきたいこと
最後に、フィリピンのジプニーを利用する前に知っておくべきことをお伝えします。
知らないと「こんな大変な思いをするんじゃなかった!」ということにもなってしまいかねませんからね。
事前にジプニーの特徴を知って、フィリピンでの生活に備えましょう!
密度が高い
フィリピンのジープニーは、乗り合いバスとして地元の人々や観光客を乗せています。
窓はない(走行時の風がクーラー)ものがほとんどですので、換気は間違いないのですが、、、問題は隣の人との距離感です。
今はコロナ対策として、座席に等間隔にシートが貼られていたりと対策がされているジプニーもありますが、それでもひとつの車内に10人〜20人近くが乗り込むわけです。
そのような環境が不安、そもそもパーソナルスペースを侵害されるのが生理的に受け付けられない、という方は乗車を見送ることをおすすめします。。。!
スリ・荷物盗難に注意
ジプニーに限ったことではありませんが、荷物・持ち物の盗難には注意しなければいけません。
そのため以下のような点に注意しておきましょう。
- 現地慣れしていない感は出さない
- 荷物は膝の上で抱えておく
- 居眠りしない
日本だと心配がないようなことでも、自分が海外にいるときは平和ボケによって事件に巻き込まれることもあります。
普段から防犯対策は意識しておきましょうね!
※余談ですが、レストランでも通路側に荷物を置いていたら、同席のフィリピン人に「盗られるからそこに置くな」と注意されたことがあります。現地人ですら注意を怠りません。
まとめ
フィリピンで一般的な移動手段の1つであるジープニー。乗車料金もとても安価なので、現地の人々にも親しまれています。
はじめてフィリピンに訪れた人は、そのシステム自体がユニークなので、少し戸惑ってしまうかもしれませんね。
しかしながら、ジプニーをうまく利用すれば、観光や海外生活をする上でのランニングコストをかなり抑えることができます。
ぜひ、訪れる際には一度ジプニーでローカルならではの体験をしてみてください!